特にきちんとした計画はなく、足の向くまま車の向くままに行こうと決めて出発しました・・・・・。
旅の持つ心を揺さぶるような期待感と不安の両方をどこか自分の中で欲したのかもしれません・・・・・。
日常の喧騒からふと抜け出して何も考えずに見る新しい景色や、旅先で会う人達から得られる小さな発見や
旅の楽しさをどこかに求めていたからの行動なのかもしれません。
そうやって外に足を向けて出かけてみると、まずどこか不思議な感覚に包まれます・・・・・。
そこでは自分の存在なんて誰も気にしてなんかいない・・・・・。
目に見える全ての景色や、車や人が関心もなく自分の横を通り過ぎて行く・・・・・・。
起きているはずなのに、どこか夢の中を散策しているような感覚・・・・・。
なんとも言えない奇妙な感覚だけど、なぜか心地良くもあり、そして心許ない空間・・・・。
ふと我を忘れていると、何も感じる事もないまま通り過ぎてしまいそうな空間で、
目を凝らして注意しながら辺りを見渡すと、少し高い山の上では・・・・・・。
まだ満開の桜が残っていました♪ こんな風景がまた旅の期待感を膨らませてくれます。
そして行き当たりなまま泊まる宿舎に連絡を入れ、なんとか宿の確保をし、かなり道に迷いながら
最後はナビの言う通りに走って行ったら、なんとか辿り着く事ができました・・・・・・。
そこは周りには民家すらなく、見渡す限り緑・・・・緑・・・・・・また緑・・・・・・。
う~~~ん:;大丈夫か?? なんて思いながらも、まあこれも一つの行き当たりな冒険なんだと思い半分は開き直った思い出で中に入りました・・・・・。
部屋・・・・・・・・古い・・・・・。
テレビ・・・・・・・小さくて古い・・・・・・・。
一晩何して過ごそうか?? と本気で悩んでしまいそうな環境・・・・。
まあまあ選んだ物は仕方がないんで、それなりにお風呂も食事も就寝も一通り楽しんで過ごす事には成功しました・・・・。
そして迎えた次の日の朝、フロントで会計を済ませ笑顔で見送ってくれた女性の視線を背中に
宿を出ようとしたその時、ふと胸の中で何かモゾモゾと訴えるような感覚がありました・・・・。
そして昨日の夜から今朝まで、色々と接客してくれたスタッフの方の事を思い返してみました・・・・・。
確かにお世辞にも豪華と言えるような宿ではありませんでしたが、
それも一つの楽しみなんだと自分自身もその環境を出来る限り満喫しようとして、
その自分を接客してくれた人達・・・・。
立場を置き換えればいつもの自分の仕事と逆の事を今自分が体験しているという事なんだと気付き・・・・・。
誰もが自分自信の仕事を離れてみれば、常に自分はお客さんであるという事・・・・。
もしこれが、自分がその状況を受け入れずに不機嫌な状態でスタッフの人達に接していたら??
一体どんな接客をされたんだろう???
常に限られた環境の中で、接客して良かったと思われたりお客さんとして楽しく過ごす為には、
お客さんとして行った自分自身の行動や言動も大切なんだなぁ・・・・・と感じました・・・・・。
だからこそ接客する立場に身を置いている仕事の時はもっともっとお客様の事を考えなければいけないことが
沢山あるだと気付かされました・・・・・。
そんな胸の訴えを心にしまい込んで、宿舎を後にしました・・・・・。
ブラリと足の向くままに進んだ旅先でこんな風景を眺めながら、また一つ人に優しくなれたらと考えながら、旅を楽しみ・・・・・・。
さぁて、また明日から仕事頑張ろう!!!!!
と思ったある休日の行き当たりばっ旅でした♪
こんな想いがこの湯けむりのようにいつまでも消えず、そして温かくありたいものですね♪