日々泊まるホテルも決まってないし、イタリア語はおろか、マルペンサ空港からミラノまでの移動手段すら把握してないという
とんでもない、行き当たりばっ旅?!な状態で行って参りました。
8時間という激しい時差ぼけで空港に到着し、切符を購入する時点で早速問題発生です・・・。
降りる駅は本を見てわかってるのに駅員の女性に伝わらず・・
ドンドン態度が冷たくなっていく女性にたじろぎながらも、必死に説明し、
やっとの思いで切符を購入すると・・・・。すったもんだしてる最中に電車が出発してますよ!!
次の電車まで結構な待ち時間を経て、ミラノ市街まで直通の電車でいざ出発!!時はすでに夜の8時・・・・。
初日に泊まったホテルはあの中田ヒデも泊まった事のあるというちょっとエレガントで高級なホテルです!
意味があるのか無いのかわからない煌びやかな装飾品もチラホラあったりして、
朝食ももちろん付いていて、幸先のいい滑り出しです!
さて、問題は次の日からです。この日から泊まるホテルが決まってません・・・・。
とりあえず本を見て、勢いで電話を掛けてみます!すると・・・・・。
「ニホンゴダイジョウブデス!」片言の発音で希望とも言える声が返ってきます。
「イチニチ14.5ユーロ、ショクジナシデス」 「よしよし、1泊¥3000ぐらいか、良いぞ!ここにしよう!」
「今から5人お願いします!」・・・・、そこはミラノの外れ、一つ星;;大丈夫かな?
そこのホテル、お風呂は共同で、扉は木製で両開きになってました。安全を確認するためにも、
セキリュティのチェックは怠る事はできません!部屋の外に出て鍵を掛けてガチャガチャと扉を引いたり押したりすると・・・・・。
両方の扉一緒に押したら開いちゃった~~~!!!! 鍵の意味ないじゃん!!!
結果的に必要最低限の物だけしか残して出かけられないという、とんでもないホテルに泊まってしまいました。。。
しかし、その日暮らしで貧乏旅行の自分達に選択の余地はなく・・。
結局何の問題もなく2泊もさせて頂きました。
次の日の夜に毎年行きつけのピッツァリアに行こう!というまたもや無謀とも言える行動を起こしました。
いつもは日本人総勢20名ぐらいでピッツァ協会がバスを貸し切って、自然に連れて行かれてたピッツェリアです。
今回の手掛かりは名詞に書いてある住所のみ!というハチャメチャさです・・・・。通り行く人にミラノ市街の地図を広げ、
名詞を見せてどこら辺なのかを尋ねてみると・・・・。 地図の外?!!!えっ?!!ミラノ郊外??!!!そんな馬鹿な?!!
近くの駅の名前だけ教えてもらって、地下鉄の路線地図を片手にいざ出発ですよ・・・・・。ホントに行けんの??!!
そしたら、行けたんですよ!何本も乗り換えながら!1時間掛けて!!しかも何と1ユーロ(200円)で!!!!!
着いた時はみんなでハイタッチです! しかし安心する暇も無く・・・。着いた先は超~~~~治安の悪いスラム街です。
発砲事件は日常茶飯事の街灯も少ない無法地帯です。「これホントに生きて帰れないんじゃない??」
「人と目を合わせるのはやめましょう!」「出来るだけ固まって行動しましょう!!」なんて励まし合う声が
自然と飛び交います。
道端にたむろして何やら怪しい雑談を繰り広げている男共や、誰かの車に向かって石を投げつけている少年達がいて、
あちこちからは車のセキュリティー音が鳴り響いたりと、まるで狼のなわばりに迷い込んでしまった子羊の様な恐怖心を抱え、
無事にピッツェリアでお腹の大きな大将に逢えたときは、親子の感動の再会の様にお互いに駆け寄り?熱い抱擁でした。
無事に食事をすませ、来た道を帰り、来た時と同じように電車に乗り、同じ様に乗り継ぎ、
ホテルに近い駅を出ようとすると・・・・。
駅員から物凄い形相で止められ、何やら切符を調べ始めるではないですか?!! 「オヤオヤ?何もしてないはずだけどな~?」
イタリアでは地下鉄の違法乗車は厳しく取り締まられ、一人当たりに多額の罰金が科せられると聞いていたので、
貧乏旅行の自分達は、内心ドキドキです・・・。 世界大会への出場すら危ぶまれる事態が起きようとしていました!
これは自分の想像ですが、「おいおい、こいつらかなり違法な乗り方してきてるみたいだぞ」
「でも日本人だろ?!言葉も通じないし、切符一枚買わせて返そうぜ。めんどくさいぞ。」「そうだな!」
鬼の形相のまま、パントマイムの示す通りに切符を買い、かろうじて改札を抜ける事が出来ました・・・・。
「よかった~~~・・・・、大変なことになりそうでしたね~?でもわかんないから仕方ないじゃん!」
とすぐに開き直り、その夜の事はどこへやら、次の日はミラノの街を探索しましたとさ。 (つづく)