世界ピッツァ職人選手権での想い

15 10月
2005年の三月イタリアのパルマのすぐ側にある小さいサルソマッジョーレという街であったその大会に

出場しました。 結果からいうとアクロバッティカ部門で6位という結果ではありましたが、それともう一つ

世界ピッツァ職人選手権でいろんな国の人々と出会い、色んなコミニケーションを取れた事が今の自分に

とても大きな影響を与えてるんじゃないかと感じています。

イタリアという国は日本に多く共通する部分があるような気がします。

島国、人々の気質、そして味(食)、イタリア料理は今では日本で大衆的に愛されている料理です。

この国で体験したことや、出会った人々を見ていると、文化遺産を数多く残し、

それに長い時間をかけ修復したりするとても繊細な部分があったり、かと思えばアバウト(適当)な一面を感じる中で

食という文化を日本と比較してみると、イタリアという国は食事をする(外食をする)という事が、日本人に比べて

もっと自然というか、ピッツァにいたっては特にそう感じますが、テーブルがあって会話があって、

その中心にはその時の気分にあったピッツァがあって、飲みたいワインがあって・・・・・・・・・。

あたりまえ?あたりまえなんです。

でも利益を求めるために便利さを追求してきた自分達日本人にはない感覚・・・・・。

昼休みで閉まるスーパー、日曜日に3時からオープンと書いてあるのに開かないスーパー、無愛想な店員、

少し外れた時間にいくと昼休みだから作れないと言うレストラン・・・・・・・。でも誰も気になんてしていない・・・・。

「仕事」という感覚が自分達日本人より薄く、ほどよくリラックスしながらやっていて、

自分という「個」を保ちながら、自分らしくやるその姿は、丁度

鼻歌を歌いながらという表現がはまる感じがします。

それが良いのか悪いのかは別としても、仕事に追われ、喧騒の中に身を委ね、ゆとりという感覚を失いつつある

日本人にとっては、当たり前と思える食事の楽しみ方が少なくなってきたような気がします。

その一方で、当たり前の食事を提供しなければいけない自分達飲食店側においても、やはり超業務的に

日々を過ごしてしまいがちになってしまいます。

そんな需要と供給の中で、「団欒」という食事の大切な部分を無くさないように、自分達も

「利益を求めるために心を込めるのか?」「心を込めた先に利益があるのか?」そんな気持ちを

もう一度理解し、見失わないように心掛けていけるといいなと感じます。

くつろぎの隠れ家 Cafe Sofa・・・・・・・、  そこにいけばきっとある、当たり前の時間、弾むおしゃべり、

そしてテーブルの中心にはそっと・・・心を込めた料理、笑顔から生まれる素敵な笑顔、

そんな空間を願って行きたいな。

世界ピッツァ職人選手権・・・・・・・・。

つまずきながらも必死に努力し辿り着いて、そこで得た宝物は「世界6位」という栄光なんかじゃなくて、

イエス・キリストの想いが残る国の人々の笑顔が教えてくれた

「豊かな心」という大切な贈り物だったのかもしれないな。

Leave a Reply

Cafe SOFA

佐世保の隠れ家カフェです