世界ピッツァ職人選手権の戦い

22 10月
結果的に6位という結果に終わった世界ピッツァ職人選手権ですが、

肝心の大会の中身はというと・・・・・・・・。

大会は4つの種目、クラシカ創作ピッツァの部)、ベロチッタ(早伸ばし)、グランデ(大伸ばし)、

そしてアクロバッティカ(ピッツァ回し)、に分かれていて3日間戦いが繰り広げられます。

そしてこの種目一つ一つで表彰が行われます。そして3位以内(表彰台)になると・・・・・・!!!!

なんと!ミスイタリアのキスが貰えるんですよ!!!!!!・・・おっと@@・・・・。メダルが貰えるんですよ!!

そのメダル??という栄光を目指して約500人ぐらいの世界各国の人々が競い合うわけなんです。

第一日目、二日目、クラシカ(創作ピッツァの部)がありました。世界中のピッツァ職人が自分の感性を思う存分に出しながら、

そして楽しそうにピッツァを焼き続け、それを審査員が全て味見し、正当な評価をしてくれます。

全てを味見するということが凄い事ですが・・・・。さて、自分の番がやってきます。

ピッツァ釜や周りの道具の違いに戸惑いながらも楽しみながら焼き上げる事に注意し、

さあ!!やりましょう!! しかし・・・・・・・・・日本から持ち込んだ食材が腐ってる!!!!。

やはり宿泊するホテルも決めずにその日暮らしの旅でやって来たので、冷蔵庫と言う近代的な環境にも

巡り合えず、仕方なく急遽変更を余儀なくされ、出来る限りのピッツァを焼き上げ、審査員の前に持っていくと・・・。

あまりの日本の食材の多さに全員が「?」という顔・・・・。しかし、協会のスタッフにとても日本が好きな人が

いてなかなかのインパクトはありいい手応えがありました。

そしてその夜、小高い丘の上でアクロバッティカ団体戦が行われます、しかも夜の10時からという

完全なナイトタイムです。会場の盛り上がりは1、2を争うほどです。平日の夜・・・。イタリア人は夜行性?

熱気も冷めやらぬまま、会場はディスコへと早代わりしましたが、他の種目の事が気になるので、早々と

ホテルへ戻りました。

帰り道、美しい夜景をなぞるようにゆっくりと歩くと、一つの色に統一されたネオンが山のラインを教えてくれて

人々がとても豊かに見えるこの地で結果を残したいと強く思いました。

大会三日目、ベロチッタ(早伸ばし)、グランデ(大伸ばし)、アクロバッティカ個人がありました。

ベロチッタとグランデは初挑戦となりましたが、去年、他のピッツァ職人を見ていたので、見よう見真似で

挑戦しました。世界大会なのにそんなんでいいのか?!と思われそうですが、日頃の業務の延長競技なので

それほど緊張も不安もありませんでした。いざ競技を始め出すと、「あれ?何故こんなに注目されるの??」

って感じで、アメリカ、イギリス、イタリア、ドイツの国営放送から取材の引っ張りだこです!!!

一躍世界各国に自分の姿が映し出されるかと思うと、一瞬嬉しく思いましたが、何だかピンときません。

ドイツじゃどいつも見てないよ・・・。トホホ。

そして自分の最大の見せ場であるアクロバッティカ個人・・・。会場の視線がたった一人に向けられます。

審査員の点数はとてもシビア。。条件的には最高でした。これ以上ないプレッシャーの中で

とうとう順番が回ってきました。気分は日本代表です!サポーターは4人!!極限のアウェーです!!

スタッフゥゥ~が超業務的に柔らかい生地を渡してきたが、柔らかい生地での練習もやってきたので、

そんな事は想定の範囲内です!!準備万端で周囲を見渡すと・・・・・・・。

去年よりも遥かに多い観客とテレビカメラの数に現実に戻されました。

ミュージックスタート!!一年間溜まっていた苦労と努力した想いと力を出来る限り発揮出来ました。

他のピッツァ職人と違い自分の生地を持って行けないハンデはありましたが、終わった瞬間は

観客の拍手と熱気に包まれてとても心地よくそして、今大会に向けて努力や試行錯誤した事が頭を

よぎって、すがすがしい感動がありました。

夜、表彰式。 ミスイタリアのキス(表彰台)には届きませんでしたが、創作ピッツァの部で外国人部門2位、

アクロバッティカ世界6位という結果を受け、ミスイタリアのキスは雲をつかむほど難しく、まだまだ

「イタリア」、「ピッツァ」というものを学ばなければ世界という舞台は高い壁なんだと痛感しました。

そんな想いと経験をしっかりと受け継ぎ、今、兄弟店カリーノのピッツァ君は420度という

超高温の中で自分の想いとスタッフの想いをトッピングして、美味しいそうな色にモコモコと

焼きあがってくれています。

地方は都心から情報を吸収しようとする受け身の気持ちが強かった2005年、世界という舞台でも

地方からやれるという自信に繋がった世界ピッツァ職人選手権。

それからは、そして今も carino や cafe sofa から都心に向けて情報を発信していける、そんな想いで

日々頑張っていきたいです。・・・・ねっ!・・・ヒゲさん!・・・。

次なるお話は世界ピッツァ職人選手権 裏報告です!!。

真面目に努力し、大会に全力を尽くしたその影に一体どんな真実が隠されていたのか?!!

乞うご期待!!

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